真夜中のカーボーイ
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 1997/12/01
- メディア: DVD
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思えば私が幼少だったあの頃は『一発屋』というのがたくさんあった。
およげ!たいやきくん、失恋レストラン、かもめは飛んだ、アメリカン・ニューシネマ自体・・・
その中でもこの映画は
ハリー・ニルソン Best Hitsを買ってみたが後もう一局くらいしか知った曲はない。
ジョン・ボイド いや、脇の悪役ではよく出てるかな。
ダスティン・ホフマン こっちは大出世してるけど、その後の映画も一発屋っぽい
ジョン・シュレシンジャー(監督) 他の映画見たこと無い。
この映画があのオイルショックの頃の私の幼少時代を憧憬させるのは当たり前かもしれない。
それ以上にこの映画で何度見ても感じるのオープニングの清々しさである。
田舎のグデグデしているのをかなぐり捨てて、自分を試しに都会に出ていく主人公の自信に満ち溢れた様子。
これは僕が18の春にしていたことと酷似している。
高校生活は1年目で
とにかく、三年間我慢しよう
と思った。
別に勉強は嫌いではなかったが、朝から晩までガッコに押し込められて、くだらない人付き合いを強いられるのが嫌だった。
2年目には教えている数学教員の半数は自分より頭が悪いということに気付き、そのこと自体はいいのだが、必死にそれを隠そうとしているのが醜かった。
「ゆとり」の連中はさぞカワイソウだと本気で思う。
大学入試はへともなかったが、合格の喜びもそれほどなかった。
ただ、ここと縁を切って自分の力を試しに都会に出ることがうれしかった。
すこしばかりの不安感とあふれるばかりの無知を背負って、風をきって歩いていた。