プライベート・ライアン

http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=5239
いまさらながら、この映画について苦言を呈する。


だいたい、スピルバーグが「僕も戦争映画とりたい!」っていうことでとったのだろうが、奴は宇宙人は描けても、戦争は無理なのでは?と思う。*1
数人でライアン二等兵を助けるという話が奇想天外なのは、よく考えればハリウッドでスピルバーグが撮るなら「感動」は外せないので仕方が無いのかもしれない。その時点で僕の目にはハズレってことで終わりなのかもしれない。
何しろいちゃもんを付けるのは、ロケにしろセットにしろ小窓の開いたティーガーにしろその辺りはすごくいいからだ。
で、やっぱり気に入らないのは、主人公の中隊長の取る戦術が行く先々変ということになる。
ティーガー相手に肉弾戦をするなんて戦術は空母に体当りするカミカゼ以下といえる。
あんなノロっちー戦車は相手をせず。橋を破壊して撤退すべきだ。あの場面で最上級士官の大尉がその決断をしないのはまあデタラメだ。
人間が吹っ飛ぶシーンをできるだけたくさん盛り込みたかったんのかな?スティヴォちゃん。
町山智浩氏がそう言っている通りの映画に見えてくる。
プラスすれば安っぽくてナンセンスなヒューマンドラマがあるのだが、こっちははなから嫌いだ。
要するによーく見ると

宇宙戦争』と同じ映画

にしか見えない。

*1:とはいえ『宇宙戦争』もひどい映画だった。