生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ

To be, or not to be, that is a question.
の日本語訳だが、まあ出来損ないだ。
高校のとき教科書にシェイクスピアの原文の一部として載っていたのだが、その時から違和感を感じていた。誰も問題にしているのを見たことが無いのは私の勉強不足だろう。
あえて日本語にするなら、

「存在するべきか、そうでないのか、それが今ある一つの問題だ」

そう、存在するか否かなのは「私」なのだから、それは「生きる」と意訳できる。

その瞬間に原文の素晴らしさが半減する。
なぜなら「私がこの世にあり続ける」とも取れるが、多分「この世自体があり続ける」という意味も含んでいる。それは、自分の生死のことであるのは当然だが、絶望感というのはその程度のものではない。
さだまさしの「海は死にますか、山は死にますか」に近い。
さだはやはり、よく分かっている。