コミュニケーションの強要

受動的なコミュニケーションの強要はおそらくマス・コミュニケーションが始まった頃からあって、CMを読むこと聴くこと見ることを通じて、ある種のサービスを受けている者がそれに付随して、あるいはそれと全く関係ない者にも、多くの場合不要な情報を受け入れることを強制してきた。


近頃気になっているのは、能動的なコミュニケーションの強制である。典型的なものはLINEにある「既読機能」であろう。返事を書かないものは「読んでいない」という言い訳を許されなくなった。


いずれの強制も同じくらい不愉快に感じるのだが、後者のスタイルは近年の革命的変革であるともいえよう。とは言え、技術的に革新的であるわけでもなく、むかしむかしのメーラーにはそんなのがついていたのもあった。

若者はスマホで何をやっている?

と言われた時多くの場合LINEだという答えになる辺りがかなり気持ち悪い。