無邪気でいつづけたい人たち

この所お話した同世代の女性は、どちらもこのジャンルではなかろうかと思う。
今日は「リサとガスパール」が好きなのは何故か同世代の女性なんですよね。何ででしょう?と馬鹿げた質問をされた。
直前に金井美恵子の事を「ライターも」*1駄目な文章っていっていました、なんて反論する気もおこらない話*2をしていたせいで、きちんとした説明が出来なかったのだが、
リサとガスパール」に出てくるリサもガスパールも全然能天気でも無邪気でもない。少なくとも作者は自分が無邪気にこれを書いているわけではないという自覚がる。それぞれの話にきちんとした寓意があって、だからこそ面白いし、場合によっては子供にはそれが分からなかったりするのだが、それを

なんだか自分みたいでかわいい

と表現するだけってのは、実のところ

自分もあんなふうにかわいいだけで“ずっと”ゆるして欲しい

ていう願望にマッチしているからだろう。
僕は自分が「大人になりたくない大人」であることを自覚してる。その上で、皆にそれを強いるつもりもない。
唯好きになれるか?と言われると、胸ぐらつかまれている感じがする。
「恋空」の話が笑い話として成立してほっとしたのだが、よくよく考えると「恋空」のほうが、変にアカい*3永遠のお嬢様よりは好感が持てる気がする。

*1:頭にきていたので何の「ライター」なのかは聞く気もおこらず

*2:だってわざと「駄目な」文章書いているにちがいない

*3:勿論コミュニストのことじゃあない