ほりえもんを回顧する

堀江貴文
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E6%B1%9F%E8%B2%B4%E6%96%87

株で違法行為をしたとなっている。確かに彼の株取引には「違法」なものが多い。日本の大企業が影で子会社にやらせているのよりはずっとましなのだが。
彼はテレビというメディア(彼自身はインターネットメディアを主たるものと主張していたが、うそである)を利用してその行為を行ったのだが、彼はテレビメディアの特性を良く捕らえている。
テレビというメディアはここ10年で明らかに力を失った*1。それはインターネットの出現のせいといわれるが、それが主たる要因とも思えない。テレビ自体が自己崩壊している感じだ。テレビの自己崩壊の引き金がインターネットだったとすればそれは納得がいく。
テレビ業界の保護主義がその本来の原因だ。
7局程度のチャンネル権を既得権益として、経営の良し悪し、倫理的法的可不可、にかかわらず、維持され続けた体制が、凄く脆弱であったことによる。
ワンセグメントを携帯機器用に開放したというだけで、ワンセグ!と騒ぐ辺りにもそれは現れている。ワンセグメントくらいなら、一般の人に許可を与えて、法の範囲内で自由に放送をさせるべきだ。
ほりえもんに話を戻せば、彼の得意なフィールドであるテレビを利用してインターネット恐慌を起こしたに過ぎない。それが出来たのはテレビ業界が脆弱だったに過ぎない。既に崩壊は始まっていた。テレビ局がでかいビルを象徴とすれば、いずれNECクライスラーのようになるであろうことは目に見えている。

*1:友人によると昔かららしい