著作権期限延長反対

これは正確な私の主張とは違う。
私の正確な主張は
著作権期限縮減」
だ。
現在の
「著者の死後50年間」
を、例えば
「著者の存命の期間と著作物が発表後20年程度のいずれか長い方」
という水準に引き下げるべきだと考える。
勿論国際的問題で、日本一国の著作権法の問題ではない。情報流通速度の変化が主な理由だ。
とにかく個人であれ、国家であれ、資源や既得権益の囲い込みは不愉快極まりない。
著作権は著作者の育成こそが目的であることを忘れてはならない。弱くて知名度の低い著作者がプロの著作者として知られる所までを保護すれば十分だ。そうなった著作者が制作意欲も無く安穏と生きていける保障など必要ないし、永年的な著作権益を目的に出版社などが活動しなければならない時代は終わった。
作本というメディアの役割が従前と大きく変わったわけではないが、ある程度は変化していることを法律の形で示すべきだ。
それを「出版業界の保護」と称してインターネットが悪いとかなんとかいい続けるのは、食管制度を永続すべきだといい続けた農業界と酷似している。いずれ滅びる団体であることが目に見えている。コンピュータソフトウェアにしろ、映像メディアにしろ、そういう時代がいずれやってくるに違いない。
「本を印刷することが仕事」の時代は終わった。いい著作物を選ぶ(方法はわからない)のが仕事の時代にシフトしていることを自覚すべきだ。