俺は猫か

花男 (1) (Big spirits comics special)

花男 (1) (Big spirits comics special)

この漫画は、学部生のころ、行きつけの定食屋のスピリッツで読んだ。
いつものことだが、松本大洋は出だしが一品だ。
各週の切り方も一流といえる。
引き込まれるように連載を読み始めて、面白い!と思ったころには終わっていた。この辺はスピリッツと大洋の間に最初から契約があったのだろう。
かといって彼の漫画はいわゆる書下ろし的に描かれているわけでもなくて、連載だ。最初と最後の整合性がつかないこともよくある。

ピンポン (1) (Big spirits comics special)

ピンポン (1) (Big spirits comics special)

こちらは院生時代に同じ定食屋で読んでいたが、連載途中で就職したため、残りは単行本で読んだ。
テーマの「才能」は当時の私の問題でもあったので、少し読みづらい点もあったが、名作に違いない。

ナンバーファイブ―吾 (1) (Big comics ikki)

ナンバーファイブ―吾 (1) (Big comics ikki)

こちらは、就職後、単行本(ikkiなんて漫画雑誌は読んだことない)を買い続けて、5年ほど前に終わった。
これも、最初の方が出来が良い。でもナンバー3が豹変する辺りは捨てがたいが、あれは、最初に計画が無かったのがよく分かる。

どれも、一度単行本を買って誰かにあげた。前の二つを買い直して、pingpongは学生にでもあげるか?と思っている。
さっきハナオを読んでいて、やっぱサダハルいいよな、この辺は大洋やっぱりセンス良いね、と思っていたのだが、猫かよ。