果たして本気なのだろうか?

世の中には図書館(室)の司書になりたがる人が多い。
かく言う私もその一人といっていいが、私は図書館の司書がどれだけ大変かも知ってるのでなろうとは思わない。
世の中には大学に入って図書館の勉強をして卒業すると司書になれると本気で思っている人がいるようだ。
勿論、そういう時代もあったとは思う、それはいわゆる「女子大」とか「短大」とかがなくて、男も大学に行くやつなんかほんの少しで、大学行くと自動的に(旧制)高校以上の先生になっていた時代で、女はオジョウだけが旧制中学のレベルに当たる女学校にいけた時代。そのころなら、女学校出ても嫁の貰い手が無い女には司書という仕事が振り当てられたに違いない。
女の半分が大学行って卒業し、その上簡単に図書館司書の資格が取得できる今、そんな資格に意味が無いのは明らかだと思うのだが、どうも、分かってない人は多いみたいで、おかげで今日も私の仕事が有った。
何しろ、文部省自体が挙句の果てに、学校図書館司書教諭なる資格を作ってしまったので、「図書館司書」が有名無実と化しているのは明らかなのに、この資格で小学校の図書室の司書になれますか?などと聞いてくる。私より年上の親御がそうだったりする。勿論否定するのだが、じゃあ何のための資格なのみたいな顔してる『あなたたちみたいな人のためのものですよ』というのをやんわりと表現する。
やはり、頭痛は治らない。

とにかく、簡単な資格を取って役立てよう!なんてスローガンは誰が広めたんだ?鳥肌が立つ。