N響定期コンサート

  1. ベートーベン 序曲「献堂式」作品124
  2. ショスタコービッチ ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 作品35
  3. フランク 交響曲 ニ短調

オーケストラの配置は、オーケストラを聴き始めたころからこの辺は疑問があって
http://homepage3.nifty.com/jy/essays/oke_form.htm
に説明があるのですが、このページだと今回は図3に近い。

私の古くからの疑問は、チェロの向きでした。ある演奏会でチェロの音が弱く感じたのですが、その時はチェロが現代標準の右端でした。チェロが正面向いてないので強く聞こえないと思い込んでいた時期がありました。実際はチェロの音にそんなに方向性があるとは思えないので思い込みでしょう。・・・と私自身思い込んでいたのですが、このページを見ると、方向性について書いてありました。

方向性よりも、「ステレオ」時代に合わせて左右を高低音で区別したのが大きいのかもしれませんが、低音の方が方向性は低いでしょうから、チェロを脇にもっていったのは合理的なのかもしれません。

この前の第九コンサートで感じた「高音のものたりなさ」は今回も払拭されず、「歳をとったせいで耳悪くなったかな」くらいにも思っていましたが、この配置のせいかもしれません。

後はコンサートホールがらみの愚痴なのですが、多分問題があると思います。ステージが狭い気がするのが一つ。なんだか、意味不明にトランペットが響く(これは演奏楽器と演奏者のせいかもしれない)金管楽器の響きは基本的に共鳴しないので耳障りです。

僕は、コンサートに子供を連れてくるのは反対なのですが*1、若い奴ら、といっても20代〜50代の奴らが聴きに来ていない。平日月曜日の7時から、そりゃ、子持ちには無理よ、ってのも分かる。でも私のような独身馬鹿が町にあふれているのに、年配の方々ばかり、たまたま私の隣は、若い音楽勉強中らしき女性でしたが。彼女は真剣に聴きながらメモを取ってました。

これは、はっきりこの地の文化の浅さを感じます。

結構誰としゃべっても僕が「まあクラッシクみたいなの」っていうと「癒されるよね」という答えが返ってきます。多分比率は東京大阪行っても同じなのだと思いますが、母数が小さいこの地では「癒されるよね」以外の人たちが集団を成していないのでしょう。独身馬鹿も都会ほどはいないのかもしれません。「遊民」がいない。これはこの町に移り住んだその時には感じたことです。人は皆「お得だから」という価値観でしか動かない。

*1:というか、禁止されてますね