木谷実九段

碁打ちの話は何度か出した。彼をただ「九段」の尊称で呼ぶのはしのびない

怪童丸

こちらの方が似合っているかもしれない。
伝記を図書館で借りて読んでいる。

木谷実とその時代 (棋士シリーズ)

木谷実とその時代 (棋士シリーズ)

真否は別として、娘の礼子七段の伝える所によると

父がまだ幼児だったころ、祖父はその幼児を背負って碁を打っていたそうです。ある日坊やが「あぶないよ、とうちゃん」と叫んだとか。あそこに打つ、ここに打つと背中から援護射撃をして、それが意外と急所を衝いており、父ちゃんの碁がたきはたまりかねて、「背中の坊やをなんとかしてや」とクレームをつけたということです。

本因坊秀策を筆頭に、一流の碁打ちにはよくあるエピソード*1だが、大木谷の場合ははじめて聞いたので、メモしておく。
ついでに、

栴檀は双葉より芳しい

という言葉、苦い言葉であるが、書いておく。

*1:単なる伝説かもしれない