ボスの引き際

http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999711070130099/
久しぶりに素晴らしいNHKアーカイブズだった。
チンパンジーは犬山モンキーセンターで見た。
チンバンジーをモンキー扱いするのは間違いだとそのときはっきり思った覚えがある。
他のサルよりは広い囲いの中で、チンパンジーたちは孤独にひざを抱えていたのを思い出す。
そもそも、チンパンジーの日常を動物園で再現するのは凄く難しいことが分かる。
彼らの悟性は言葉を解さないこと以外は人間のそれに非常に近い、というより多くの人間は唯言葉を話すだけで、チンパンジーの悟性に劣ることが多い。
何匹かまとめて、人工的な檻に入れるだけで、チンパンジー社会が作れるわけではない。人がそうなのと一緒である。

「ボスの引き際」という意味では、ジョーよりも飼育主任のそれが強く感じられて涙を誘われた。

ガラス越しの動物園が最近みなおされている。北海道の動物園に端を発した話だが、いくら動物生態学を研究した所で所詮チンパンジーのレベルの悟性をコントロールすることなど出来ないであろう。