夢デジャブ

夢で夢の中でしか見たこのないものを見るというのは人の話にも良く聞くが、私自身意識したのは十八九のころだろうか。
今日久しぶりにそんなことがあった。
勿論、夢で依然見たことがるというのは、そういう気がしているだけで全くそうではないのかもしれない。

近所の散歩をしている、現在の自宅の近所のつもりであるが、目が覚めて考えると自宅近所どころかそんな場所はどこにも記憶がない。とにかく夢の中の私は自宅の近所だがしばらく来た記憶のないところにいる。そういえばこんなものもあったなあとか懐かしんでいる。場末の性風俗グッズ屋のようなものが見えて、そいやここはあいつが昔来たときに一緒によって眺めて苦笑したもんだ、とか考えながら、それらしい暖簾をくぐるとくだらない子供用遊具が転がってて子供もいたりする。ありゃ、子供はいかんだろと一瞬思いながら、性風俗グッズに興味があるわけではなく、「場末感」だけが統一して流れてる。そういえば奥に子供たちが遊ぶロボット対戦場のようなものがあったっけ、と思ってそっちにいくと、残骸のようなおもちゃのロボットが転がってて、昔と変わらないなあとだけ思う。

さっき、二度寝して見た夢だ。気分は15年くらい前をたどっているようだが、その時分にそれと同じものを目にした記憶はない。

夢デジャブで昔ひどかったのは自分の住んでいるアパートの位置が間違っているのだが、それを繰り返し見ているような気がしていたことがある。

位置関係の変化に(人間関係も)ひどく敏感で弱いのであろう。そのダメージが夢の中で出てくるようだ。フロイトだかユングだかだと夢によってごまかしているらしいが、それもあろうが、夢を見るタイミングとしては「その件は片付きました」という時の方が多いようだ。