「外分」って要るのか?

これは、高1で習ったときにすぐに思った。

教えてくれた先生もそのことには言及していた。

ABをm:nに内分するCとは

C=(mB+nA)/(m+n)

ABをm:nに外分するDとは

D=(mB-nA)/(m-n)

というだけなので、

DはABをm:-nに内分しているだけで、用語を増やす理由は負の数を避けているだけである。

 

せっかく「正の数に限定する」としてみたところで外分はm=nの時定義不能である。

射影幾何的に言えば無限遠点になる。

A側の無限遠点とB側の無限遠点をこの方法では区別できない。

だからこそ「射影」幾何を導入する必要が生じる。

・・・なるほど射影幾何をやりたいのか。

納得しつつも大学に入っても抽象的な射影幾何はやらない。

私の教わった助手の先生が、

僕が学生時分は演習で射影幾何なんかやっていたんだよ。

と言っていたのを思い出した。てことは40年前まではやっていたようだ。

とは言えこれも数学科だけの話であろう。

 

デカルト座標を習った人、あるいは半年後には習う者にとっては無用の長物である。

無駄に暗記しなきゃいけないことを増やすのは・・・数学以外の分野では普通か(溜息)

 

ググってみたら、アメリカでも習っているらしい。

高校で習わんでもいい事であろう。その上で、大学入ってからも外分なんて用語は使った覚えがない。